B side of Ichiro S.

Ichiro S's photologのB面

撮影方法/ポストプロセス(デジタル編)と写真をブログへアップするまで

Ichiro S's photologを読んで下さっている皆様、こんにちは。いや、今までこちらから話しかけた事が無いので、「はじめまして」が正しいかも知れません。

さて本館のフォトブログは原則として写真が語りかけるというコンセプト元、機材や撮影方法などの話題は取り扱わないつもりでした。

言葉を発しない方が写真に説得力が出る・・とでも言うと多少格好つくのかもしれませんが、実際は照れくさいのと、文章がヘタクソなのと、何より面倒なのが主な理由です。(ものぐさなもので^^)

ただ、id:gemini_goldst さんのこのエントリが参考になったのと、id:motosix さんから前回のエントリでの指摘もあったのでいっその事自らが語る裏ブログ的物を作ってみました。決して最近アップできる写真のクオリt(ゲフンゲフン

ではいきなり本題です。

1. カメラの設定

1-1. 共通

露出/感度マニュアル。JPEG+RAW出力。EVF/ライブビューはカラー表示のまま(そもそもフィルムで撮る際もファインダー越しに見える景色はカラーだし、脳がモノクロで見るから関係ない。)アートフィルター類使用せず。ホワイトバランスはあまり気にしない。細かな設定は効果を確認するのが面倒なので(ものぐさなもので^^)項目名の意味が分からない機能には触れないルール。

1-2. NEX-7の場合

MF、カラーモードは標準、彩度+2は田中希美男さんの請け売り、ノイズリダクション、シャープネスなどは一切OFF、出力は最大解像度から一個下、シャッターを切るときに録画ボタンに触れるとイーッ!ってなるので録画ボタン機能は全力で殺す。レンズによってはタル型収差をちょっとだけ補正します。とはいえレンジファインダー用の広角単焦点は歪まない優秀なレンズが多いです。(ちなみにズームするレンズ、カメラは持っていません)

1-3. DP1xの場合

AF(フォーカスは中央)、カラーモードは標準、出力は最大解像度。それ以外は正直良くわからない。あとこのカメラは28mm外付けビューファインダーが無いと全く撮る気になれない。

2. 露出の決め方

あくまでも傾向値ですが、たぶん所謂AEよりマイナス1.1/3EV くらい暗めに撮っていると思います。AEを使わないから詳細は不明です。暗めに撮るのは何らかの効果を狙っているのでは無く単純に好みです。

絞りは風景はF8付近、対象を一部に固定する場合はF4~F5.6あたりを多用します。デジタルでは絞りすぎるとシャープネスを失う傾向があるのでNEXでは最大F11、DP1xでは最大F8くらいまでに抑えます。解放側はレンズによりますが、原則として絞り解放を一切使用せず最大でも一段絞ります。(例えばF2のレンズでは最大F2.8)特に私の場合広角レンズを多用するので、オールドレンズやそれっぽく写るレンズの解放はボケが暴れすぎる事が多いです。

感度設定は昼間は明るさにより100か200、夕方にSSが辛くなってきたら400付近へ、夜間で手持ちの場合NEX-7なら1600、DP1xは800を上限で撮ってみてノイズがでたら諦めます。NEX-7もDP1xも今時のコンデジと比べて高感度はあまり強くない様です。

3. 撮り方

散歩しながらのテイクが多いので、歩きながら常に絞りとSSを弄ってます。MFの場合は構図を考える前にある程度距離を合わせておきます。ライカマウントのレンズはピントレバーが真下にあると2Mなので、2Mに合わせておいて近いか・遠いかを判断しながらレバーを動かしています。

シャッターチャンスが来たらファインダーで構図を決め、測距次第すぐにズバッとシャッターを切ります。いずれのカメラも手ぶれ補正なんて持ち合わせていないので、構図作りからシャッターを切る瞬間までは呼吸を止めています。なのでシャッターをズバッと切らないと窒息死します。NEXならEVFを見ながらピーキングでピント山を合わせます。DP1xはライブビューは見ずビューファインダー越しにAFでシャッターを切ります。

経験上、色々考え込むと良い結果を生まない事が多いのと、そもそもモノクロ脳で写真を撮ってるのにカラー写真を見せられるとショートするので、撮影後に背面液晶で結果を確認しません。(NEXは撮った写真を表示しない設定にしてあります)

写真を撮るときには難しい事は考えず、露出、被写体と構図の関係に意識を集中する様に心がけています。しかし1枚撮り終わる毎にこの集中モードは強制解除され、邪念モード(お昼なに食べようかな?とか)に戻ります。邪念モード中に例えば「あ!良い路地!」といった具合にピンとくる被写体を見つけると、また集中モードに入ります。この集中⇔邪念の繰り返しが私にとっての一連の撮影リズムになっています。このリズムに入れない場合、一枚も撮らずに散歩だけして帰ってくる事もあります。

4. RAW現像

原則デジタルの場合レタッチはほぼ無し、色味の調整は一切無しです。てかモノクロ主体という事もあって色情報弄ったらどう変化するのか正直まったく分かりませんし、試す気もあまりないです。(ものぐさなもので^^)周辺減光は美味しいので補正しません。あとシャープネスの類いは弄ると破綻するので基本的に弄りません。

手順としてはまずLightroom4でRAWを取り込みます。この中から写真として成立している物をピックアップし(この時点で1/10以下に減ります)フラグを立てます。順次LR4の外部編集機能経由でSilver EFEX pro2へDNGを渡し、モノクロ化します。

SFP2は大抵ノーマルモード、フィルタオフで、仕上がりを見ながら若干コントラストをや黒レベル、シャドウを調整した上で、必要に応じて少々ストラクチャを加えます。(最大20%程度)

5. 写真管理

Light room4を使っています。LR4ではRAW現像の機能は一切使いません。(ものぐさのもので^^) 前述のとおり外部アプリ編集機能でDNGを吐き出し、SFP2へパイプするだけです。
仕上がった写真にタグ情報などを振り、さらに公開できそうな物はSmugmugというサービスへアップロードしています。LR4用のプラグインがあるのでLR4内でドラッグ&ドロップするだけで良いので楽ちんです。(ものぐさなもので^^)

6. ブログへ貼つけ

Smugmugへ放り込んだもののなかから、直感でアップする写真を決めます。ブログへの書き込みは基本的にHTMLのテンプレートを用意してあり、更にimgタグの中にSmugmugから取得したイメージへのURLをペーストするだけでエントリを構築出来るようにしてあります。1枚アップするのにものの2分程度の作業です。ていうか5分超えるとやる気が失せます。(ものぐさなもので^^)


というわけで、デジタルの場合、私の写真を決定づけるファクタはレンズとセンサー、ポストプロセスで使うとSFP2のみです。データの入り口とファイル出力の部分以外極力触らない様に心がけています。特に撮って出し至上主義という訳でも無いし、正解など無いとも思っていますが、少なくもこのやり方は自分のスタイルには合っているとと思います。

フィルム編も気が向いたらやります。さて次回エントリはいつになる事やら。(ものぐさなもので^^)
あ、他の写真ブログをされてる方もガンガン自らの手法を晒して頂けるとすごく嬉しいです。