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B side of Ichiro S.

Ichiro S's photologのB面

2013年夏の機材入れ替え祭り

Kichijoji / Tokyo, May 2013, GR10, T-Max100

Shinjuku Gyoen park / Tokyo, Mar 2012, Yashicaflex, T-Max100

 ※こんなタイトルにしちゃうと定期的に入れ替えてるように思われるかもしませんが、決してそんなことは無いです^^

 

運気なのか日頃の行いが悪いのか、愛用していたフィルムのコンパクトカメラ:リコーGR10と、二眼レフ:ヤシカフレックスがほぼ同時期に不調に陥るという災難に遭いました。

GR10の方は液晶表示が殆ど読めない(フィルムの残数やAFモードが分かりづらい)、ヤシカフレックスは時折光線漏れを起こしている(全てのカットに発生するわけでは無い)という状態で、いずれも騙し騙し使えない状態では無いのですが、

 

  欠陥がある→愛情が薄れる→あまり使われなくなる→カメラが可哀想

 

となるのが目に見えているのと、いずれもジャンクで入手したものなので修理費に費用を掛けるくらいなら...という発想で一気に入れ替えることにしました。

 

別に使えるなら手元に置いとけば良いのでは?沢山入りそうな防湿庫買ってなかった?という意見もあると思いますが、実は私はカメラボディは7台までというマイルールを運用しています。自分が扱える台数がだいたい7台くらいが上限で、それを超えて可哀想なカメラを増やしたくないからです。

ちなみに前述の難あり2台に関しては、共に直して使いたいと名乗り出てきてくれた友人たちの元へ里子に出す事になりました。(めでたしめでたい)

 

〜という一連の段取りの後で、「あ、そういえばどっちの機材もブログで紹介してなかったな・・・」と気づき、珍しく別館が連日更新となった次第です。

 

旅立っていったカメラ達

  • RICOH GR10

リコーのコンパクトフィルムカメラです。リコーの高級コンパクト機、GR1から露出補正、絞り優先AEなどの機能を省いた廉価版カメラです。

とはいえ、名機GR1に搭載されていたのと同じGR Lens 28mm f2.8が搭載されており、写りに関してはGR1と同等です。

ちなみに廉価版とはいえ定価は6万円でした。私はジャンク状態のものを値切って4000円弱で入手しました。GR1v最終型の中古が8万円近くの値段を付けていることを考えると破格だと思います。

 

さてその写りはというとコントラストはやや低めながら非常に階調の豊かなトーンだと言えると思います。GRというと森山大道氏を思い浮かべる人も多いかと思いますが、あの写真をイメージするとビックリするくらいあっさりとしています。

正直、カラーで撮った写真はまったくピンと来ないのですが、モノクロフィルムを通してゼラチンプリントした写真を観ると、その階調の豊かさに驚かされます。特に、複雑な光が差し込むシーンや、濡れたアスファルトなどの表現力は抜群です。正に階調モンスターなレンズです。

 

GRに搭載されたレンズは、要望が多かったためその後リコー社が限定でライカMマウント用のレンズを用意するほど非常に評価が高い銘品です。一度経験してみる価値はあると思います。GRDや新GRに搭載されているレンズとGR lens 28/2.8とは設計からして全くの別物ですよ。あれはあれで良いものですが。

 

このカメラについての詳細はリコー社サイトへ、このカメラで撮った拙作の写真はこちらです。

※旧機種の製品情報をちゃんとアーカイブしているリコーの企業姿勢は評価したいです。 

  •  YashicaFlex AII型

二眼カメラです。ヤシカと言われてもピンとこない人の方が多いと思いますが、それもそのはず、30年前に京セラに買収されたタイミングで、日本のカメラ事業からは撤退しているからです。(一部のネームライツを使った細々とした事業は残っていますが。)

しかし戦後から70年代までの間は中堅カメラメーカーとしての確固たる地位を築いていました。

 

さてYashicaFlexですが、1953年に登場し様々な派生モデルを生みながら1971年まで製造された息の長いモデルです。二眼レフカメラの情報サイト、二眼里程標に各モデルの見分け方詳細が載っていますが、バリエーションの多さが良くわかると思います。

 私の手元にあったモデルはAIIというモデルで、発売は1954年、定価は9900円だったようです。物価の違いを差し引いても廉価モデルであった事は間違いないでしょう。

レンズは80mm/f3.5のヤシマールレンズ、35mm換算だと44mm付近の比較的使いやすい距離です。

 

写りはというと、一言でいうと残念なオールドレンズですね。低コントラストで逆光耐性が低く、ハイライトはやや汚く滲み、ボケはグルグル回り、絞るとピントが甘いという、お世辞にも「味わいが良い」とか「古いけど良く写る」とは言えないです。年代的にも光学技術の面ではまだまだライツ社やツァイス社に遅れをとっていた時期なはずですし、国内でも日本光学(現ニコン)や小西(後のコニカ)の後塵を拝していたはずなので、まあしかたないでしょう。

クセ玉というほどクセもなく、また中判の解像度の高さも相まって、スイートスポットにハマったときビックリする絵を吐き出す事があります。ただ打率は低いですね^^

 

このカメラで撮った拙作の写真はこちらです。って全然アップしてなかったですね(汗

 

やってきたカメラ達

  • Rollei 35 TE

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GR10が機械的には生きてるのに電気部分の不調という状態なのに嫌気がさして、もうデジカメ以外電気カメラを買うのはやめようと決意しました。

で、機械式でコンパクト・・・と考えて真っ先に浮かんだのがRollei35でした。こいつは新宿のカメラ屋さんにフラッと立ち寄った際に出会いました。

 

Rollei35もとても息の長いカメラでレギュラーラインは1969年から1980まで、人気が高くその後1996年と2010年に限定で復刻しています。

このモデルはレギュラーラインで生産された最後の1980年製です。

レンズはテッサー40mm f3.5を搭載し、露出計の表示がファインダー内にLEDが光るという現代的なモデルです。(私は電池を抜いちゃってますが。。)

 

このカメラは、小さなボディに写真を撮るために必要なものが全て詰まっていて、手にして少し操作しただけでもその凝縮感が分かります。前面にあるシャッタースピードと絞りのダイヤルをグリグリ回しながらテンポ良く写真を撮る一連の行為はとても気持ちよいです。シャッター音も小さく、威圧感は皆無なので、スナップ撮りには最高のパートナーです。

 

が、大きな注意点が一つ。ピント目測機なのです。あの小さなボディに距離計ファインダーを組み込むことは、おそらく現代の技術でも無理でしょう。

ピントが目測な上に、解放f3.5とはいえ決して深度が深くない40mmという距離、さらにテッサーというレンズのカミソリのようなキレ味・・・つまりピントの山を外すと直ぐ分かる、要するに撮影者の腕が素直に写真に反映されます。可愛いナリをして撮影者にドMを強いるカメラなんですね。

まだフィルムを3本しか通していませんが、とにかく楽しいですよ。

 

Rollei35についてはRollei35Owner'sが詳しいです。このカメラで撮った拙作の写真はこちら

 

  • Minoltacord Automat

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シャッターチャージとフィルム巻き上げが連動しないヤシカフレックスでは多重露光や感光してないカットをけっこう沢山つくってしまいました。135フィルムカメラでは当たり前のこの機能も、二眼カメラには当初無かったのです。

なので次の二眼カメラはシャッターチャージが連動するもの、候補をRolleiFlex MX、RicohFlex、Minolta Autocordに絞り込み、オークションを漁った結果こいつが我が家にやってきました。

 

前述の二眼里程標さんによると、このモデルはどうやら1955年製、最初期のAUTOMATで、Minolta AutocordのI型とほぼ同じ仕様のものの様です。レンズは75mm f3.2のロッコールレンズ、シャッタースピードは最大1/300までという仕様です。

簡単に外せる部品のみ外して軽く清掃し、点検がてら期限切れフィルムを通してみたところ、各部の操作感はYashicaFlexよりもカッチリしており高級感があります。定価が3倍以上高いカメラなので当然と言えば当然でしょう。

外観の印象はキュートな印象のYashicaFlexに対し、精悍なMinoltacordといった感じです。

 

まだ一枚も写真を撮っていないので写りのインプレまた後日にでも。

 

カメラを手放すということ

 

カメラは切りとった写真と時間や記憶がリンクするという性質のためか、私にとっては単なる「写真を撮る道具」を超えた思い入れがあります。

あの風景を写したレンズ、あの旅に連れて行ったカメラ・・・

いつもそうなのですが、いざ手元からカメラ機材が旅立っていくとなると、どこか一抹の寂しさを感じてしまいます。

 

手放した者がこうい事を言うのは自分勝手かも知れませんが、次のオーナーである友人の元で大切にされる事を願っています。