機材紹介:Voigtländer Ultra Wide-Heliar 12mm f5.6 Aspherical II
12mmという超広角レンズです。
視界に入る物を全てフレームに納めます。自分の影や足下はもちろん、下手すると指まで映り込んでしまいます。
はっきり言ってパースはきつすぎるし水平が取れないと酷い写真を量産してしまうし、決して使いやすい画角ではありません。でもこのレンズでしか撮れない世界感に魅了され、私は多用しています。
描写は現代的で結構ドライな感じで解像します。流石に解放では多少周辺は甘いものの、絞れば全く問題ありません。
このレンズもまた周辺減光が激しいですが、超広角のトンネル効果は寧ろこのレンズの大きな魅力と言っても良いでしょう。
このレンズは律儀に距離計に連動するのですが解放F5.6では1m、F8ではLeica M型のピント測距範囲を下回る60cmから先は全てピントが合ってしまうほど被写界深度が深いので、基本的にはピントは目測、ビューファインダーで構図を作ってサクサク撮っていくスタイルに適しています。12mmという距離は最初は手こずりますが、慣れてくるときっとこのレンズを振り回す快感が癖になってきますよ。
このレンズで撮った拙作の作例はこちら
なにはさておき、12mmという焦点距離をMマウントのレンズにしては大柄とはいえ、このサイズとわずか230gという重量に収めて製品化してしまうコシナには頭が下がりまね。
COSINA VoightLander ULTRA WIDE-HELIAR 12mm F5.6 Aspherical II
- 出版社/メーカー: COSINA
- 発売日: 2010/03/26
- メディア: エレクトロニクス
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